えにしアカデミーでは一般の方も参加できる参集型講義【公開集合講義】を年に数回実施しています。
今回は、今年度よりフェローに就任した四恩学園(大阪)理事長の中西裕フェローによる講義でした。
学生の学びと講義の様子を、写真と共にご紹介します。
《集合講義》
5月10日(金)中西 裕フェロー
講義名【地域の中で生きる~社会福祉法人として今できること~】
【写真1】中西裕フェロー
講義の合間にカメラを向けると、優しい笑顔をくださいました。
【学生の学び】
- 今回の講義は集合講義で、大阪の社会福祉法人四恩学園の歴史、実践されていることを法人の理念や社会の現状を合わせてご講義いただいた。
四恩学園は大きな組織であるが、そのようになるまでに法人の理念を強く思い、法人内でいろいろな葛藤があったうえでの今日の在り方なのだ、と思う。簡単に真似ることができるようなことではない。
- 講義を受講して、糸賀一雄先生の「自覚者は責任者」の言葉を思い出しました。
分野関係なく、日常生活において様々な社会的課題に気が付きつつも、何からどのように手を付ければ良いのか(特に従事している分野以外は)と言うところで手が止まってしまい、アクションを起こせないことが多くあります。中西フェローの講義を受けて、「できるか」の前に「やってみる」ことの積み重ねが大切だと感じました。
- 中西フェローのおっしゃっていた、「社会におけるネグレクト」という言葉が、現代の地域社会を表す言葉として大変印象的だった。SOSを出せないといった、地域や社会とつながる力が弱い人たち、親も子も含めて家庭を丸ごと支援していく視点が重要である。
【写真2】グループワークの様子
えにしアカデミーはオンライン講義がメインなので、対面でのグループワークはめったにありません。
学生たちは意欲的に取り組み、大いに盛り上がっていました。
【学生の学び】
- グループワークでは、子どもを取り巻く自分の住む地域の事情を見える化し、課題だけでなく手立てを考える話し合いができた。えにしアカデミーの2期生は、さまざまな分野の福祉人や公務員14人が学んでいる。所属する分野が多様であること、受講する学生の年齢層も幅があるために多面的な視点での意見が多かったと感じた。
- グループ討議では、自分の事や他の人の事など色々な話が聞けて良かったです。児童に関する事柄に関して、知識があまり無いもので身の回りの世間話程度でしか話せませんでしたが、他のグループの発表を聞き、気づかされることもありとても良い勉強になりました。
- グループワーク中に、短時間、それぞれの方の子どもを巡る諸問題を共有しただけでも、北と南、職務の内容によって、見えてくる問題が異なり、参考になった。子どもが問題というよりも、社会の問題に子どもが煽られているように感じた。まだまだ出来ること、することがありそう。
【写真3】グループ発表の様子
学生の皆さんは発表がとても上手。
また、他グループの発表を熱心に聞き入っている様子が印象的でした。
【写真4】上野谷学長
講義には上野谷学長も駆けつけて下さいました。
会場の後方から講義に参加。学生の背中には緊張感が(笑)
次回の公開集合講義は5月31日(金)です。