えにしアカデミー設立の趣意

 社会福祉法人滋賀県社会福祉協議会(以下、「滋賀県社協」)は法人設立70周年を迎えるにあたり、令和3年(2021年)10月、「えにしアカデミー」を開学いたします。
 滋賀県社協は、滋賀の福祉現場で働く人たちにアイデンティティとビジョンを持ってそれぞれの仕事に向き合ってほしいという願いを込め、「滋賀の福祉人」と名付けた人材の育成に取り組んでまいりました。平成30年(2018年)には、滋賀県および大津市との三者で「介護分野で働く滋賀の福祉人育成に関する協定」を締結しました。基本的な研修プログラムを体系的に実施し、現在では多くの施設、事業所に人材育成・キャリア形成の機会として活用いただいています。
 今日、私たち社会福祉の実践対象は制度が対象とする人だけでなく、様々な状況で生きづらさや困難を抱える人たちへとひろがり、それに応える新しい経営と人材が求められています。また人口減少を背景に、社会や地域からの期待は、福祉課題への対応にとどまらず、まちづくりや地域の活性化に資する活動等膨らむ一方です。この流れはコロナ禍の社会においてさらに加速するでしょう。
 当アカデミーでは、今ある研修の基本体系による学びを基礎にしつつ、滋賀の福祉人が一段の高みを目指して成長していくことを支える新しい学びのかたちをスタートさせます。目的は、実践者として主体的に地域生活課題と向き合い、制度や分野の間を越境し、課題解決の一翼を担う人材を県下で一人でも多く育むことです。「創造実践の道場」ともいえます。
 滋賀の福祉人に希望を与え、未来、次世代の志ある若者に遺す新しい学びのかたちづくりに「ひたすらなるつながり」のご縁ある方々のご理解、ご賛同とご参画を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

令和3年7月

メッセージ

渡邉 光春

これからの新しい福祉を創り、一緒に滋賀の福祉をけん引しましょう

滋賀の縁創造実践センター
社会福祉法人滋賀県社会福祉協議会

会長渡邉 光春(わたなべみつはる)

 滋賀の福祉を支える人々の不足という課題は、今後の「誇りある滋賀の福祉をどのようにしていくのか」という問題提起ともいえます。
 滋賀県社会福祉協議会は令和4年(2022年)に創立70周年を迎えるにあたり、この提起に応える展望ならびに福祉実践の社会的価値の発信拠点として「えにしアカデミー」を記念事業として取り組むこととしました。
 これからの新しい福祉を創っていくため、意思ある人の福祉の専門性を深め、福祉の専門性の社会的評価や職業イメージを高めるものとして構想し、多様で多彩なフェローのもと「幅広い汎用性のある専門性や人間性に満ちた共感力で明日の滋賀の福祉をけん引する実践研究の場」として令和3年(2021年)10月に開学します。
 アカデミーに集う福祉人の自己実現が「えにしアカデミーの実践」の中で磨きをかけ、その輪が広がり、それぞれの福祉分野・事業所のキャリアパスとして位置づけられることに尽力していくことをお誓いするものです。

上野谷 加代子

学び人とフェローが共に育ちあう場、「幸せ探しと幸せ創り」をリードしましょう

えにしアカデミー

学長上野谷 加代子(うえのやかよこ)
(同志社大学名誉教授)

 私たちは、これから産まれてくる子どもたちに「幸せな社会」を残すことができるでしょうか?
 だれもが、「共感」や「支えあい、助け合い」、「つながる喜び、楽しさ」を生活の中で体験し、その理念・価値を学び、そして誕生を祝福され、命を全うするときには、互いに「ありがとう」と感謝しあうことを権利として、また文化として認めあえる、そのような社会を創りたいと願っています。実現のためには、理念と高度な知識、技術の獲得そして多くの仲間が必要です。
 第一歩として、私たちは「えにしアカデミー」を設立いたします。すべての人の「幸せ探しと幸せ創り」をリードする高度な福祉人に成っていくことを応援する“拠点”です。
学び人とフェロー(講師)が、共に育ちあう場でもあります。新しい学びのカタチの創造です。
 小さく産まれましたが、皆様方のお力を得て、大きく育てていただきますようお願い申し上げます。

三日月 大造

誰一人取り残さない共生社会の実現にむけて、えにしアカデミーに期待しています

滋賀県知事
えにしアカデミー

名誉顧問三日月 大造(みかづきたいぞう)

 全ての人が他者の生きづらさに気づき、自覚者となり、自ら責任をもって実践にうつす。そうした社会福祉の実践を目の当たりにして人々の中に、ひとの幸せを願い、思いやる共感の心が育っていく。
 その共感と連帯によって「誰一人取り残さない共生社会」が実現する・・・そういう滋賀を目指していきたいと考えています。
 「えにしアカデミー」が良き実践者の道場となることを大いに期待しています。
一緒にがんばりましょう。