3月8日(金)野村裕美フェロー
講義名【支援者が狭間を生まないように ~ソーシャルワーカーのリーダーシップ、コンピテンシー】

【学生の学び】

  • 日々の仕事が実践であり、実践者自身が自分の言葉で研究し、伝えることが大切ということもとても
    印象に残りました。ともすると研究者が唱える理論に自分の日々の仕事の答えを探しがちですが、「研究者が『私のやっていることを言ってるな~』くらいの感覚で OK、自分の実践を卑下しなくていい」というお話からも自信をもって日々の仕事を目の前の一人一人に寄り添って取り組もうと思うことができました。
  • 野村先生のおっしゃるように専門職として専門性を高めるということは私の中でも明らかに“強くなる”イメ
    ージです。しかしながら、それは専門職側からのもので、弱き者(表現が適切でないかもしれませんが…)からすると時としてしんどいものになりえることも容易に想像できます。(ちなみに、来週から被災地支援に派遣されることもあって、被災してぎりぎりの状態でなんとか頑張っている地元被災地の支援関係者と毎週入れ替わり立ち代わりやってきてはいろいろ正論をかざしていく外部支援者との関係に重ねてイメージしたりしました。そうならないようあらためて戒めました。)相手の弱さもそうですが、自分の中にもある(隠しがちな)“弱さ”を誠実に見つめなおすことが必要だと思いました。
  • 地域福祉センターや福祉協議は名前は知っていても具体的にどのような仕事をされているのか詳しく知り
    ませんでしたが、この施設ではどういった業務をされているのか、もちろん一部分ではありますが、実際に体験した人にしか書けないこと、リアルな状況を知ることができます。そして、その業務で苦労したこと、どう乗り越えてきたのか、課題や発見など、色々な情報を知ることができました。
    わたしもどこかの起点で、自分はどのような状況でどのように生きてきたのかを客観的に振り返り、時代状
    況を踏まえて、自身が体験してきたことを書き残し、そして、ただの日記で終わらないよう、発信できるようなオートエスノグラフィーに取り組んでみたいと思います。

  

  

3月8日(金)堤洋三フェロー
講義名【福祉経営について】

【学生の学び】

  • 私の働いている法人でも、10年ほど前から「ひと・もの・かね」というワードは理事長や管理者から役職者に対してよく言われるようになりました。しかし、もの=「建物、施設」という解釈での話が多かったので、伝えたいことは理解できるけど、腑に落ちない、みたいな捉え方でした。今回の堤フェローの講義では「福祉の仕事での「もの」は「支援の質」なんだ」と学び、ようやく理解が出来た、と言うのか、強く共感をさせていただきました。
  • 今回経営に関して色々と教えていただき、どの話も大変興味深く聞かせていただいた。
    「法人経営と運営管理の概要」では必要なことがとてもわかりやすい表になっており、どの部分ができてどの部分ができていないのか、自分や法人に当てはめて考えようと思いました。
    人事考課に関しては、法人では取り組んでいない。目に見えにくい評価をどうしていくのかが難しく、また
    その労力が職員のモチベーション向上につながるのかがわからなかったためである。しかしお話を聞いて少し人事考課に関する考え方が変わりました。
    労務管理では懲戒に関する流れがわかりやすく、参考になった。当法人ではこれまであまり懲戒をしたこと
    がなく、必要な職員がいてもスムーズに進められなかったということがあり、これも参考にしていきたい。
    この講義が年度末にあったのも良かった。忙しい時期ではあるが、ちょうど事業計画や予算書を作成してい
    る所で、つなげて考えることが行いやすかった。
  • 経営そのものに携わることはないが、経営の方法によって、その法人の雰囲気が大きく変わることは実感し
    ており、児童養護施設などは、措置費が主な収入源となるので同じ措置費を収入としながらも、施設によってその運用は全く異なっていました。
    昔、入所児童の人数により措置費(=収入)が変動また入所人数を確保しないと収入が減り、職員を雇うことが出来ない、子どもを受け入れるために職員を雇おうと思っても、人件費が捻出出来ない、そのような悪循環があるとも聞いたことがあり、措置費を主に収入とする施設でもこのような現状であることを考えると、措置制度ではなくなった業界ではその経営管理も簡単ではないのではないかと考えるようになりました。

   

   

3月15日(金)藤井博士フェロー
講義名【地域住民・当事者の視点を大切に地域に入る】

【学生の学び】

  • 専門職としての自分は何ができるだろうかと悩み、横断的に連携を取ることを意識してやっていこう、地域の未就学児の保護者に対してどんなアプローチをしていこうかと考えるようになりました。一方、家庭のことは二の次で仕事に没頭し、それでも仕事の時間が足りず追いついていない状況の中で、一住民として地域を支える仕組みがあっても参加できるだろうかと思いました。これからは地縁型からテーマ型というお話がありましたが、私も全くその通りだと思いますが、少子高齢化が増々進む中で、働き手が不足する日本で高齢になっても働き続けなければならない状況の中、テーマ型を創ることができるのだろうかと疑問に感じました。初めからできないと決めてしまっては始まらないのでできることから地域に合ったテーマ型を創ることが大切であると思いますが、できるイメージがわいてきません。
    自分の住んでいる地域だけにフォーカスを当てると未来が不安になりますが、専門職としてできる取り組
    みをもっと考えていきたいと思いました。
  • 今回特に印象に残っていることは、「住民主体の原則」と「住民との協働」です。
    課題分析型で地域に働きかけると住民は逃げていく、「こうありたい」との住民の夢に近づく発展的な話し合いをし、潜在的な願いから地域の力を引き出すことこそ専門職としての価値であるいうことをかみしめると、改めて面白い仕事だなと感じました。
    「住民と協働するワーカーの8つの極意」は、その思いをさらに後押ししてくれる文章でとてもワクワクしました。仲間とも共有し、いつも目に留めることができるようにしたいと思います。
    今後も生活者としての地域住民の力を信じ、地域住民の生活の場に入れてもらうという姿勢で福祉のまち
    づくりのために協働したいと思います。
  • 自身の行なっている支援が多種多様で自分の立ち位置がはっきりしていないことが分かりました。
    確実なのは専門職ではなく、地域側です。ほぼ0からのスタートだったので、次から次へとくる課
    題に向き合い、コロナ禍も経て、このまま走ったら燃え尽き症候群になっていたと思います。外国人住民の方を向いて支援していれば良いと思っていましたが、彼らが努力しても解決できない、在留資格や雇用の問題など、政治的なこと、それには日本人住民を動かさないと変えられないことがある。
    今まさに、「私たちを除いて、私たちのことを決めないで」という問題を抱えています。県庁がブラジル学校に支援の手を差し伸べてくれたことは嬉しく、感謝ですが、なぜ相談もなく勝手に決めるのでしょうか?それは、「知らないから想像ができない」からだと思います。お互いが知ってゆく。知るには時間がかかること。文化や言葉が違う場合は、なおさら時間がかかります。今回の講義では、「専門家」の方々の考え方や置かれている立場がわかったので、「専門家」の方々に伝わるよう工夫して伝えていきます。

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