1月5日(金) 新崎国広フェロー
講義名【ボランティア・市民活動論】
【学生の学び】
- 私が抱いているボランティアのイメージは、「かけがえのない存在」「なくてはならない存在」です。
私の勤務している認定こども園では、あらゆる面においてボランティアに助けていただいています。職員だけでは、手が届かない部分(草刈りや木々の剪定、行事の補助、備品の修繕など)を助けていただき、本当になくてはならない存在です。また、参加されている方はみなさん進んで参加されており、尊敬の念を抱いています。私もそうなりたいと思わされます。
- ボランティアや自立など現実的にネガティブなイメージがついてしまっている言葉なので、本来の意味合いを伝えるには “説明”が必要なのでもどかしく感じました。もっとこれらの言葉の意味がダイレクトに届くような、ポジティブな意味合いを持って共通言語となるような社会にするために、私たちは地域に対し様々なアプローチが必要だと感じました。
- 現在、新型コロナウイルスの関係で、人と人とのふれあいや繋がりが減衰している。私が勤務している高齢者施設におけるボランティアの受入も、感染防止対策を優先するが故に、ほぼ受入していいない状況にある。今回参加した講義をから助け上手・助けられ上手の関係を構築していくために、どうしていく必要があるのか切っ掛けとなればと感じることができた。何をボランティアに助けてほしいのか、何なら助けてもらえるのか、現状の課題を整理し、地域とつながりの関係のある施設運営を目指していきたい。
1月19日(金)増野隼人フェロー
講義名【医療的ケア児を支える~医療的ケア児の相談支援の視点から~】
【学生の学び】
- この講義で一番心に残ったことは、『本人の思いから相談支援はスタートする』。自身で思いを表現しにくい人に対して、最大限、意思確認の手段を取っているか。型ではなく思いからスタート出来ているか常に振り返っていきたい。
- 普段医療的ケア児と関わることもなく、恥ずかしながら今まで考えることもなかったのですが、今回の講義を受けて医療的ケア児が本当の意味で社会とつながりをもつことがまだまだむずかしいという現状を知り、色々と考えさせられました。最後にご紹介いただいた岡崎英彦先生の言葉は心に残ります。
- 増野フェローの噺家さんの様な聞きほれる講義あっという間の90分でした。
社協職員として改めて地域におられる医療を必要とされている方や、医療的ケア児さんのことについてもしっかり向き合っていく必要があると実感しました。
その人を「真ん中」におき、断らない姿勢で取り組まれた守山市社協さんの様に、社協職員としてしっかりその人と向き合い繋ぐことをこれからも進めていきたいと感じました。
1月19日(金)白澤政和フェロー
講義名【福祉社会を創るケースマネジメント】
【学生の学び】
- 個人と家族だけではつながり切れない社会になってきたということで、個人と社会資源を結びつけるためのケアマネジメントは重要な機能であると感じた。そのうえで、ニーズをどうとらえるかという点においては、利用者、利用者家族、ケアマネージャーそれぞれの立場に立った「困りごと」を全体として捉えることから進めていく必要があるのだと学んだ。
- 一番印象に残ったことは、「ストレングス」の活用の意味である。地域支援においてもアセスメント、プランニング、関係者会議が活きる。
リーマーの倫理的ジレンマに遭遇した場合の倫理的意思決定支援の7つのステップは、これまで支援のなかで無意識に行ってきているが、関係者と共有し、意思決定の過程をしっかりと記録し検証できるようにしたい。
- 本人の意思決定を尊重する姿勢は、支援する側には大切なことだと思う一方、支援を受ける側が一人の人として人生の中でいろいろな思いや経験をしてこそ自分の意思を出すことができるのでは、と思います。障害があっても介護が必要となっても、結局それまで自分が積み上げてきたことを他者の助けを得ながらでも生かしていけることが、その人の幸福感につながると感じました。