10月10日(金) 山縣文治フェロー
講義名【職員による不適切な保育・養育を防ぐために ~発生原因と防止~】
【学生の学び】
- これまでも障害分野での虐待防止研修を受講してきており、復習になった部分とあらためて学ぶことができた部分がありました。
虐待の類型や『虐待と不適切なケアの境目』については再度の確認(復習)ができました。『境目』は気になる部分ではありますが、大切なのは虐待か不適切なケアかを分けるよりも『なぜそのようなケアが必要か』を根拠を持って支援をすることだと感じました。
- 虐待を受けている本人は、虐待行為をしている者と対等な立場ではなく支援が必要な状態であるため声を上げにくい。仕組化をすることと、風とおしをよくすることが大事だと思いました。施設であれば、地域のボランティアが関わること(施設に行って何かをすること)や、理事会、評議員会、第三者委員会の委員が、招集された時だけでなく積極的にかかわる必要があると思いました。
- 対象とする方によって傾向はあるものの、不適切な対応や虐待の起こりうる構造は共通していると感じました。様々な要因が重なり合っているという発生構造の空白を埋める作業と、グループワークでの様々な現場での実情、取り組みなどの情報共有をする中で、理論と実際の現場の両面からその構造を理解することができました。
11月17日(金) 原田正樹フェロー
講義名【地域共生社会と福祉教育】
【学生の学び】
- 地域共生社会の理念の「地域のあらゆる住民が役割を持ち」という文言に込められた意味を知り、非常に大切なことであると同時に難しいことであると感じました。
また、孤独・孤立に悩む人を生まないため、幼少期からの「共に生きる力を育む」教育を推進していくよう、日々努力していくことが、私の今できることかと思います。保育では自立するということを、自分で何でもできるようにしていくことと思っていました。しかし、自立とは依存先を増やすことというお話を聞いて、助けを求める力を養っていくことも非常に大事なことだと思いました。
- 人種、国籍、障害など様々な特徴をもっている私達人間を偏見なく真っ直ぐに見つめるためには、幼少期からの人権に関する教育がとても大きな影響を及ぼすと常々思います。大人一人ひとりが今持っている物事に関する考え方は、家庭、学校、メディアなど様々なヒト、モノ、コトに影響を受けて出来上がったものだと私自身を通して感じています。
同じ地域の中で共生していくには、住民のことをある程度知っていること、特別な事情 病気など への理解力があること、そして、事情がある場合はそれを発信できる環境であることが必要だと思います。
- 福祉と教育の接近性。子どものうちからたすけ上手、たすけられ上手の価値観を身につける教育が今後必要ではないかと思う。また地域住民も福祉専門職も弱さを見せられる、助けてといえる、そんな地域、職場になるためにもより一層福祉教育が重要であると思った。