◇◆ 9月8日 南 友二郎 フェローの講義 ◆◇
講義名【社会的企業の現状と課題】
【学生の学び】
- 講義のはじめに「方法論」ということを教わり、私が研究でやりたいことはこれだったんだ!と気づくことが出来ました。常々、どれだけ正しいことを言っても絵に描いた餅になっては意味が無いと感じています。実は、えにしアカデミーで学びはじめた時期は、講義で学ぶ目指すべき福祉の姿と福祉現場の状況とのギャップに少し苦しんだりしましたが、今は、修了論文作成を通して、日常で感じている課題が整理されるのではとの期待にワクワクしています。
- 講義を拝聴し、社会的企業の現状と課題について、熱意と気づきとその地域のニーズとのマッチング、継続的活動のための資金調達と組織的取り組みの実践を感じた。地域の課題を見るときに、その課題を生み出した地域の背景や取り巻く実情を知らなければならないことが大切に思えた。
- 今回の講義で、わかりやすさは何かを始める際や、何かを始めてもらう際にとても大切なことだと思った。社会的弱者の立場の人達にとっては、「簡単な一歩で始められる」「自分でもできるという感覚」があれば、多くの人がいろいろなことにチャレンジし、変わっていく事ができるんだと感じた。
講義中に挙げられた2つの国の例のように、多くの人を巻き込み、みんながその人らしく生きていける、そんな地域に滋賀もなればいいと思った。
◇◆ 9月15日 渡辺 晴子 フェローの講義 ◆◇
講義名【これからのソーシャルワーク専門職を育てる~実習プログラミングの基礎~】
【学生の学び】
- ソーシャルワークについて基礎的なことから実習プログラミングにおける視点まで、幅広く教えていただいた。
SWは今後も活躍の場が広がっていき、益々福祉現場にとって必要な人材となる。。私の職場でも社会福祉士の実習生を毎年受け入れているが、実習施設についてどれだけ勉強しているのか、意気込みがあるのかは、その人によるという部分が大きい。
- 社会福祉協議会で重層の地域づくり、多機関協働、参加支援の事業を受託しています。
地域共生社会の推進が始まり、ソーシャルワーク全体の目線がないと、事業推進のかじ取りが難しくなった時代に入ったと感じています。
だからこそ先生の講義のような体系的な整理とその理解が必要であることを改めて感じました。
また、ソーシャルワーカーとしての専門性、くわえて、実際に地域で取組みを実践するためには、行政職員や地域住民への働きかけ(説明、啓発、企画、実践)を行うためには、福祉の専門用語ではなく、また福祉「だけ」にならないような、そんな工夫が必須であると考えています。
- 渡辺フェローの「現場の人間でなければ理論は作れない」という言葉が、私の胸に刻まれている大切なものを表に出そうという意欲を喚起してくれた。限られた時間のなかではあったが、実習プログラムの作成は、楽しかった。実習生を迎える際には、職員全員で実習プログラムについて協議し、自分たちが何を大切にしているかを再確認したい。そして、あたたかく迎えたいと思う。
◇◆ 9月29日 佐藤 桃子フェローの講義 ◆◇
講義名【北欧の子育てに学ぶ ~子どもの権利の視点から~】
【学生の学び】
- 仕事の都合で当日参加はできなかったのですが、職場が認定こども園ですので、大変興味を持って拝見させていただきました。できることなら、もっと聞きたかったです。子どもの権利についてですが、「子どもの権利条約」について知ってはいるけれど、具体的に現場で保育者としてどのように生かせばよいのか、ということが難しいと思っている保育者は少なくないと思います。
- 講義の中で紹介された森の幼稚園での保育は私にとっても理想です。園に森や山があればもっとこどもがのびのびと遊ぶことができるのにと常に感じています。日本は国土が狭いので、今ある環境の中でどう工夫をするのかが大切なのだと思います。
- 「こどもまんなか社会」など、「子ども」という名称を用いた法や制度が整備されるなか、どうしても気になることがあります。それは「子ども」に対してばかりでなく「高齢者」などほかの世代や人への支援も十分ではない。という意見です。
本日の講義にあったように、「子どもの権利を守る」「子どもの教育」に関することは、主語は「子ども」ではなくあくまで「社会」であるということが大前提だということの理解を広げることが重要だと考えました。