◇◆ 7月7日 山田 容 フェローの講義 ◆◇

講義名【子ども虐待へのまなざしと対応の課題】

【学生の学び】

  • 「虐待」と聞くと、どうしても制度や専門職が対応する課題でしか考えが及んでいませんでしたが、その予防や、社会への受け入れについては、地域づくりが大きな範囲で関わりシロがあることを学ばせていただきました。

     子どもが、保護者が、そのどちらも一緒に、という社会とのつながり(交流や居場所、相談など)の一つとして、トワイライトステイをはじめたところです。トワイライトステイを.必要とする「事情」への関わり(シロ)は、地域ボランティアと専門職では違いがあることは当たり前かつ、必要で、それが、制度と寛容の役割ではないかと考えました。

  • 大切なのは、地域のあらゆる人々とつながって、アンテナを高く張り、どのような相談にも親身に応じることなのだと思う。そのためにも、関係機関と良好な関係性を保ち続ける努力が必要である。お互いについて十分に理解したうえで、妥協せず本音で話し合える関係性を育み、専門職としての文化を醸成することが必要だと思う。
  • 少子高齢化で子どもの学費がかかる現代で、昔に比べて家事を手伝う男性は増えていますし、電化製品の機能も上がっています。また、働く女性の割合も増加しています。けれども、家事・育児・介護の女性の負担は変わらず追い込まれている人たちがいるのではないか、また、子どもから大人になるまで困ったことに向き合う経験が少なく、思い通りにならない子どもの育児にどうしてよいか分からないけれども誰かに助けを求めることに消極的な人たちがいるのではないか、いずれにしても、孤立しない環境を作ることが大切、と感じました

  

  

◇◆ 7月14日 川井 太加子 フェローの講義 ◆◇

講義名【高齢者ケアの今~課題(認知症・終末期)を見つめる~】

【学生の学び】

  • 川井フェローが話されたように、介護従事者の不足を補うために、ICT、ロボットの活用、介護助手の導入などを進めるにしても限界がある。外国人労働者の受け入れなど国が先頭に立って進めていかなければ崩壊してしまうのではないかと非常に危機感を持った。
    私自身は児童分野で働いているが、施設から地域へという流れは同様であり、地域の中でどのように取りこぼさずに必要な支援を届けられるのか、社会福祉法人で働く職員として考えていかなければならないと感じた。
  • 講義の中でも説明があったが、第8期の介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について、2040年には今より約69万人必要とのこと。この介護職員の必要数は、発表されるたびに数が増え、それに対しての政策がハッキリとした効果を出していないと正直感じる。介護労働安定センターのデータでも、介護業界の入職者の多くは転職組みということから、若者世代に選ばれていないということは明らかだと思う。ここに早く気づいて、思い切った政策を打ち出さないと、慢性的な人手不足は続き、ケアの質の向上も見込めないだろう。
  • 講義の最後の質疑応答で、Kさんが「どんなシステムよりも人が大切で人材育成をする」と言われていたように、そこに住んでいる人達は「地域のことを知り、高齢者のことを知り、自分は地域の一員である」という意識をもって色んなことを「知り」「理解」していくことで、地域全体を一つの家族のようにしていくことで高齢者の住みやすい地域になり、病気になっても安心して地域で暮らしくことが出来ると思います。

   

   

   

◇◆ 7月21日 山口 浩次フェローの講義 ◆◇

講義名【ソーシャルワーカー養成現場からの実践報告~現場経験を持つ新任教員として~】

★この講義は一般の方も聴講が可能な公開講義でした。

【学生の学び】

  • 講義の中での「断ってからが相談のスタート」「仕事の範囲を狭くしない事」の言葉を受け自身の日々の実践を振り返りました。私が断った後も相談に来られた方の生きづらさなり何らかの課題は続いていくのだと、その中で、自分にできる事はないのか?を考え続けることの必要性を改めて考えました。
    現状を嘆いてあるべき論を語るのではなく、今ある強みに光を当て、どうすればそれを活かしてより良い支援に繋げて行けるのか?の視点で取り組んでいきたいなと思いました。
  • えにしアカデミー塾生として、今後、この学びの場(えにし)にどう向き合うか、その心構えを感じさせられる講義であった。私自身は2年生であるが、1年生時にこの話を聞いていたら今とは違う学びがあったかもしれないと思った。

     また、「仕事の範囲を自分で狭くしない」という言葉がとても印象的だった。〇〇しておけば良いなど、確実性を重要視しすぎていないか、挑戦する姿勢を忘れていないか、自分を問い直す良い機会になった。

  • 講義の最後に言っていただいた「スキルを上げるにはどうしたら良いのか書き出す」ということ、法人事務局としてこれから前に立って行かないといけないので、「組織のマネジメント」、「法人だけでは解決できないことはしっかり調査し国や県に挙げる」。これらを現場職員も交えて考え、しっかり行動に移していきたいと思います。
    改めまして、山口フェロー講義をありがとうございました。

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