★★ 3月24日 【集合講義】清水明彦フェロー・北野誠一フェロー・廣野俊輔フェロー ★★

講義名【ほんまもんの地域共生社会をどう展開するのか!】

兵庫県西宮市で「共生のものがたり」をつくり続ける清水明彦フェロー、数々の市町の障がい者支援計画策定委員長を務めた障がい者福祉の大家 北野誠一フェローを迎え、廣野俊輔フェローが軽快な語り口でファシリテートし行われた集合講義。学生の学びを写真とともに振り返ります。


《写真①》北野フェローと清水フェロー

【学生の学び】

  • これまでの自分の関わりや視点がいかに「支援者」であったか、今回の講義を受けた感想は、一言でいえば「衝撃的」であった。改めて、現場に戻り、評価の対象はあくまで「支援者の支援者」であり、「ご本人の生活」ではない、という事を同僚と共有中である。気づかぬうちに身にまとっている色々な『錆』に、今回の講義で気づくことができた。

《写真2》廣野フェローと学生・聴講生のみなさん

  • 共生社会の実現に向けては、本人、支援者、市民が加わった三者関係のもとで、幾重にも重なり合う主体化によって地域共生社会が形成されると言われていましたが、その三者みんなで創り出す地域社会は障がい者だけでなくみんな にとって住みよいまちになることだと思います。共に心震わせながら、暮らしていくことが共生社会への道のりのひとつだと思いました。
    利用者さんと関わり、心がどれだけ震えるかということを、支援のものさしとして考えていければと感じました。
  • 本日の講義のタイトルを見て、ワクワクしながら受講しました。福祉の現場で、「ほんまもんの」支援を展開してこられた清水フェローの言葉には説得力があり、ゆるぎない信念が伝わってきた。それは「この子らを世の光に」「本人さんはどう思てはるんやろ」という言葉に集約されると感じた。たった一つしかない生命、生命あってこその「好きに生き会う!」であり、多様なつながりの中でそれこそが一人一人の生命を大切に護っていける社会に繋がっていくと思う。

《写真3》講義のようす

  

  • 昨年同講義を受講し、清水フェローの実践に心を打たれ、二年生で北野フェローのゼミを選んだ。青葉園の実践は地域に潜む障害のある人の生活実態を掘り起こすところからはじまる、ゼロからの実践であり、当時から一貫してご本人と向き合い、必要なものは徹底して作り上げていく、という姿勢に感動を覚える。北野フェローのお話で印象的だったのは、個人には生活背景(家族背景、時代背景)があるということ。たとえ同じ課題であっても、その人ごとに根っこはことなり、そのため解決方法も違ってくる。障害あるなし、に限らず、まずはそこに着目して尊重しあうこと が大切であると感じた。

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